きみはどうしていきているの straysheep

ある日、かみいるがぼくに尋ねたんだ。
「 きみはどうしていきているの? 」
って。

そんなの決まっているよ。

死にたくないからだよ。

「 どうして死にたくないの? 」

そんなの決まっているよ。

死んだらそこでおしまいだし、死ぬときに大きな痛みがあると言うし。

「 きみは死なないの? 」

そんなの決まっているよ。

・・・あれ?
おかしいな、死にたくないけれどいつか死んでしまうよ。

「 今死ぬのといつか死ぬのとどっちが良いの? 」

そんなの・・・
そんなの・・・
わからないよ。
死にたくない、ずっと生きていたい、でも必ず死ぬ。
そんなの・・・
そんなの・・・
あんまりだよ。

「 ちょっとだけ生きているのとずっとずっとずーっと死んでいるのとどっちが良いの? 」

そんなの・・・
そんなの・・・
わからないよ。
ちょっとだけしか生きられない、そして死ぬ恐怖がある。
死ぬ恐怖はない、でも生きていない。
そんなの・・・
そんなの・・・
わからないよ。

「 仮りに死なないとしてね、生きていることは嬉しいことだけなの? 」

そんなことはないよ。
死ぬ恐怖や死ぬこと以外にも辛いことはいっぱいある。
お腹が減ることだって辛いし、凍えることだって辛い。
それに好きな相手に好きになってもらえないことも辛いよ。

「 どうして辛いのに生きているの?今すぐ死ねば良いんじゃないの? 」

そんなの決まっているよ。
辛いことを上回る嬉しいことがあるからだよ。

「 嬉しいことが辛いことを上回ることができなくても生きているの? 」

そんなの・・・
そんなの・・・
わからないよ。
辛いことの方が嬉しいことよりも多かったら生きていても仕方がない。
でも死にたくない。
そんなの・・・
そんなの・・・
わからないよ。

かみいるはあはははと笑った。
いたずらっぽく笑った。
そして言ったんだ。
「 きみは一瞬の生と永遠の死とどちらが良いのかわからない。どうして生きているのかもわからない。損得勘定だけで考えれば損をするだけなら今すぐにでもそれはやめた方が良いよね。でも、生と死という命題になるとそうは考えられなくなる、なぜだろうね、困っちゃうよね。きみのために少しだけ明かしてあげれば、その原因は、ぼくたちの都合をきみに押し付けているからだよ。もう少し明かしてあげるとぼくがきみのところに来てきみに問いかけているのも、ぼくたちの都合からだよ、まあほんのちょっときみのためでもあるけどね。また明日お話ししようね。今日はもう疲れたよね、ぐっすりおやすみ、straysheep。 」
って。

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