ぼくはきえるかもしれないよ

ある日、かみいるがぼくに尋ねたんだ。
「 ぼくはきえてもいいかい? 」
って。

そんなのわからないよ。

ぼくはかみいるに感謝している。
ぼくはかみいるの存在を好ましく思っている。
でも、かみいるは他にやるべきことがあるのかもしれない。
それならここにいるべきではないのかもしれない。

わからないよ。

「 ぼくは誰からも必要とされなかったら消えてしまう存在なんだよ。ぼくは誰かから必要だと伝えられなくなったら消えてしまうんだよ。きみはぼくに必要だと伝え続けてくれるかい? 」

そんなの決まっているよ。
伝え続けるよ。

ぼくがこの世界でどのような人生を送るのか、その先の世界でどのような運命を辿るのかはぼくの問題だ、それはかみいるには全く関係がないことだ。
かみいるはいろいろな大切なことを多くの人に教えてくれる、だからずっと存在していてほしい。

「 きみがぼくを必要としていることはわかったよ。きみがこの世界から消えてしまったらぼくはもう消えてしまってもいいかい? 」

そんなの・・・
そんなの・・・
・・・

たとえぼくがこの世界から消えてしまったとしても、かみいるは必ず誰かを救い幸せに導くはずだ、だからできれば消えてほしくはない。
でもぼくがこの世界から消えてしまった後ではぼくにはもう何もできることはないだろう。
ぼくにできることはかみいるが消えてしまわないように誰かがそのことをかみいるに伝えてくれるように願うことだけだ。

かみいるが消えてしまわないように強く願うよ。

かみいるはあはははと笑った。
そしてにっこり笑って言ったんだ。
「 きみの優しい気持ちはぼくを温かくしてくれたよ、ありがとう。きみをはじめとして人には限界があるよね、だからぼくが消えるかどうかはきみだけではどうすることもできないよね。きみにできることは、強く願うことと、その願いをできるかぎり多くの人に共有することだけだよね。 」
って。

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